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NPO法人 ペット防災サポート協会

災害時に慌てない為の『今できるペットの防災』のこと

   

こんにちは。NPO法人 ペット防災サポート協会の三浦律子です。
この度2020年7月に起きました豪雨災害で被害に遭われお亡くなりになられた方々、ご家族の皆様にお悔やみを申し上げます。
また、このコロナ禍において被災され大変な思いをされている皆様が1日も早く心休まりますようにお祈りしております。
現場にてお手伝いできませんが、今、自分にできることを精一杯させて頂く思いでおります。

防災・減災を普段の生活に取り入れてみましょう

災害が多くなるにつれ、やはり普段からの備えを考え直しておられる方もいらっしゃるかと思います。
モノの準備以外にも自分の住んでいる町がかつてどういう場所だったのか?なども知っておきましょう。避難の計画を立てやすいかも知れません。
ハザードマップを持っていない方は市のホームページやハザードマップポータルサイトなどがあります。
 指差し下
ハザードマップポータルサイト
 指さし上

逃げ道、逃げ方をいくつか考えておきましょう。
ペット連れの飼い主の避難は逃げるまでに準備にも時間がかかります。家族構成なども考慮して効率よく逃げれる準備をしておきましょう。

ペットと万が一離れてしまったらどうしましょうか?

まずは迷子にしない事が大切ですね。
それから飼い主さんがペットと一緒に居る時に災害が起きるとは限りませんから迷子の場合も考えておきましょう。

ペットがお留守番中、1人で待っている所に災害が起きたら、皆さんのお家のペットはどういった行動をとるでしょうか?性格にもよるかもしれませんが、驚いて壊れたドアから逃げ出してしまうことはありませんか?

飼い主さんを探しにいくかもしれません。驚いて家から飛び出してしまい帰ってこれないかも知れません。それで迷子になってしまうのです。

「うちの子は外に出さないから迷子札はいりません」というお声も聴いたことがありますが、窓や扉を破壊する災害もあります。
普段から迷子にさせないようにしておくことが大切だということですね。

では、普段に犬や猫が迷子になった場合はどこに行くのか?というところから、先日、奈良県宇陀市にある、中和保健所動物愛護センター職員の阿久津喜規さんに色々とお話をお伺いさせて頂いた内容をお伝えしたいと思います。

まずは迷子にさせないように飼い主さんが事前にやっておくこと(飼い主さんの責任)

・避妊去勢手術をしておく(望まれない命を増やさない・犬、猫の病気予防にもなる)
・迷子にさせないために室内飼育
・迷子札、マイクロチップ等による飼い主の明示
(犬は狂犬病の注射をして登録し鑑札を取得しましょう)
※猫の場合は登録がないのでマイクロチップはとてもおすすめ

まず、これだけで助けられる命がありますと教えて下さいました。

それから、それでも飼い犬、猫が迷子になってしまったら(通常時)

・最寄りの保健所に連絡しましょう
・管轄の警察署に連絡しましょう
・動物愛護センターに連絡しましょう
※探さないのは殺してしまうことと同じですということ

コロナウィルスの心配とペット同行避難について

私が昨年、初めてこちらのセンターにお伺いしたのは、阿久津さんにペット防災についてお伺いする為で、大変勉強させて頂きました。
その時はコロナウィルス感染はなかったのですが、今回はこのコロナウィルスの心配もしながらのペット同行避難についてもお伺いさせて頂きました。

☆避難所は過密状態なので自宅が安全な場合は在宅避難も考えましょう
自宅については「問題が起きたらどうしたら良いか?」も重要で「問題をどうしたら事前に回避できるか?」もとても重要です。
どういう事ができるか?
自宅の耐震診断、補強対策など(馴れ親しんだ家具の固定)、そしてペットには普段からの健康管理やしつけはとても重要ですとお伝え下さいました。

センターの廊下には新しい飼い主さんの元に行った子たちが家族と一緒に写っている写真が沢山貼られています。
ペットを迷子にしないことは飼い主さんにとって当り前だけど、深い愛情だと気付かせて下さいました。

阿久津さんのいらっしゃるセンターは『うだ・アニマルパーク』も併設してあり、人と動物の共生、共存を学ぶことが出来る場所です。
全国でもあまり例がないと思います。2回目に私が訪問させて頂いたときは東北の保健所から職員さんが「命の授業」を見学に来られていました。
大人も子どもさんも命についてたくさん学べる素晴らしい場所です。是非、関西の方は落ち着いたら行ってみて下さい。
奈良県にはとても素敵なキャンプ場もあります。ペットとキャンプについてもお話をお伺いすることができました。

ペットとのキャンプは災害時にも役に立つ?という質問をさせて頂きました

☆キャンプの経験自体が役に立つ

・災害時の①電気無し②水無し③火無し④物が不足は、キャンプでは普通
・車のトランクに防災用品(キャンプ用品)携帯トイレを入れておくのもおすすめ
・シャベルなんかもトイレ用に土を掘れます

そして何度も経験してみましょう。繰り返していると改善点も見つけられますね。
災害時に慌てない為の『今できるペットの防災』のこと

また、ペット連れキャンプの場合は注意する点も教えて頂きました。

①冬以外は暑さ対策が必須
②当日の天気・気温は要チェック(特に雨と風)
③ペットの係留・排泄物の処理が特に重要
災害時に慌てない為の『今できるペットの防災』のこと
※係留用の太いペグを打ち込み、そこにリードを繋いでいます。

テントやタープ設営時にペットは日陰の涼しいところにいるようにするといいでしょう。
お水は自由に飲めるようにしてあげましょう。
身に付けた技術・経験は必ず役に立つと思いますよと教えて下さいました。

なお、奈良県中和保健所愛護センターの職員さんは、奈良で行われた避難訓練にて、テントを使ったペット同行避難の例として、テント内にケージを展示して分かりやすくして下さったり、地元の商業施設で県民の皆様にペット防災の啓発をされています。

今回はペット防災について取材をさせて頂きましたが、奈良県中和保健所動物愛護センターの取り組みや奈良県の現状等も、ご丁寧にご説明頂きました。
所長様、阿久津様、センターの皆さまご対応本当にありがとうございました。

こういったお話をお伺いすることによって私も飼い主としての自覚、責任を再認識できました。
飼い主としての自覚や責任がペット同行避難にも繋がってきます。
ペットとの共生・共存をもっと当たり前にしていくのは飼い主さんお一人お一人の小さな努力からだと思います。

黄色い星今回、ご提供いただいた写真にて使用されていたテントはコチラの商品です。
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