こんにちは。NPO法人　ペット防災サポート協会の三浦律子です。
今回はワンちゃんのお風呂についてお伝えしたいと思います。



ワンちゃんの皮膚にもターンオーバーがあります。周期は２～３週間と人より短いです。
そして、人より皮膚の表皮は薄くデリケートです。その皮膚を守るために全身を毛で覆われています。

また、ワンちゃんは人とは違った汗腺をしています。
体は人のように汗をかくのではなく皮脂が共に分泌されます。
なので、皮脂の出る調節が様々な要因で悪くなったりすると体はベタベタしてしまいます。

シャンプーはターンオーバーに合わせた２～３週間毎がおススメです。
(年齢を重ねると人と同じように周期は長くなります)
でも、さすがに月に２回もトリミングサロンへ出すのは大変かと思いますので、飼い主さんもワンちゃんも無理のない程度に、お家でコミュニケーションをとりながらシャンプーをしてあげましょう。

シャンプーの選び方ですが、やはり我が子にあったものを見つけてあげましょう。
ご自分のシャンプーは成分や香りで選んだり、使ってみて合うかどうかも分からない事があったかと思います。
ワンちゃんには香りを重視しすぎない事もおすすめしたいです。
よく、シャンプー後にわざと体を地面にこすりつけるような子もいます。
香りがきつすぎるとワンちゃんのストレスにもつながるので注意してあげましょう。

それから、ワンちゃんは毛が抜けるタイプの子、毛がほぼ抜けずに伸びる子と犬種によって違いがあります。

先ずは毛が抜ける子ですが、換毛期頃によくブラッシングしてあげないと抜け毛で大変ですし、しっかりと中までシャンプーが通って行かないので、ブラッシングをしてからシャンプーをしてあげましょう。
その子にあったブラシを使い分けてください。ガリガリとくのは NG です。
ブラッシング時には体に異常がないか確認しながらといてあげましょう。

次に毛が伸びる子です。
同じように日頃からブラッシングに慣れさせてあげることでワンちゃんの負担も減ります。
体の変化も同じくよく見てあげましょう。

シャンプーのやり方ですが、皮膚炎を起こしている子は獣医さんの指示に従いましょう。
それ以外の子の場合は、お家ではお顔はパピー（子犬）用のシャンプーで、刺激も少ないような物を使ってあげるのがおすすめです。
又はワンちゃんに合っているシャンプーをよく薄めたものを顔用に使い分けるのでも良いでしょう。
また、目や鼻に入るとワンちゃんは嫌がる子も多いので気にかけながら洗ってあげましょう。
そして、お耳や足はよく汚れている場所なのでしっかり洗ってあげましょう。
ゴシゴシ洗いは NG です。優しく洗ってあげましょう。

リンスの使い方ですが、ベタベタしている子や皮膚の悪い子はあまりしなくても良いかもしれません。
リンスを薄めて使っても、シャンプーと同様にしっかりと流しましょう。

また、ワンちゃんはドライスキンにもなりやすいので保湿も考えてあげましょう。
セラミドやヒアルロン酸などが入った保湿液（人間で言ったら化粧水みたいなもの）がペット用にもあります。
シャンプーの後、乾かす前に使ってあげましょう。私たちのように肌が乾燥すると痒くなるのと同じですのでドライスキンからも守ってあげましょう。

そして、乾かし方ですが、毛が湿った所は菌の繁殖にも繋がりますので、しっかりと全て乾かしましょう。
また、ドライヤーの熱さに気を付けて音にも慣れさせてあげましょう。



以上の内容にプラスしてお伝えしたいことは、高齢のワンちゃんもそうですが、洗い流さないシャンプーやふきとりフォーム、シートもありますので一つ持っておくのもおススメです。
災害時にも水が使えない時や臭いの軽減にもつながりますので、予備を持って防災リュックにも入れておきましょう。

そして、ワンちゃんの臭いが普段より強いなと気になったら、お耳からか、皮膚からかよく見てあげて下さい。
早めに発見して、獣医さんに診てもらうか、ひどくならないように気を付けてあげましょう。

ワンちゃんは我慢をしてしまう習慣があり、もちろん話すことも出来ません。
しっかりと飼い主さんが清潔にしてあげることで健康にもつながりますし、飼い主さんとよりよい関係を保つことに繋がると思います。