エキゾチックアニマルの防災について

naturum_bousai_buyer

2022年09月28日 14:51


こんにちは。NPO法人ペット防災サポート協会の佐野です。
今回はエキゾチックアニマルの防災についてお話したいと思います。

エキゾチックアニマルと防災

現在はペットも多様化が進み、犬や猫だけでなく、エキゾチックといわれるカメやトカゲ、ヘビなどをペットとして飼っている方もいます。
今まで馴染みのある小動物より、エキゾチックといわれる動物の販売件数が多くなっているようなことも聞いています。

エキゾチックアニマルは厳密な定義は明確にはないようですが、エキゾチックは「外国産の、外国種の、外来の、異国風の、風変わりな」という意味をもち、外国由来の動物、爬虫類、大型の鳥類等を示すことが多いです。
※うさぎ・ハムスター・チンチラ・モルモット・ハリネズミ・フェレットなども含まれます

そのようなことを踏まえて、先日、当協会の勉強会でもエキゾチックアニマルを飼われている会員様を講師に迎えてエキゾチックアニマルの防災について勉強会を開催しました。
私自身もエキゾチックアニマルは飼ったことがなかったので大変勉強になりました。

そこで知ったことは、エキゾチックアニマルは

「犬猫以上に減災が大切」
「自助の工夫が必要」


で、特に、温度管理が必要な種類もいますので、紫外線ライトなどを使えるように電源の確保が必要ですし、それに代わるようなものを準備しなければなりません。

また、エキゾチックアニマルは生き餌を与える種類もいる為、エキゾチックアニマル自身の脱走防止も必要ですが、生態系を崩すことがないように生き餌の脱走も防止しなければいけないという点は犬猫の防災とは大きく違うのではないかと思います。

そして、とても大切なことの一つで、エキゾチックアニマルの防災で問題になってくるのは同行避難ができるかどうかです。

災害が起こった時、環境省は同行避難においては犬猫・小動物を対象としており、避難所によってはエキゾチックアニマルと避難ができない可能性もあります。
まずはお近くの避難所での確認も行っておきましょう。
ご自身が飼っているエキゾチックアニマルがどういう種類で、避難可能かどうかの確認をあらかじめしておくことをおすすめします。

もし避難所への避難が難しい場合は、分散避難として、在宅避難できるか、同じようにエキゾチックアニマルを飼っている知人宅に避難するのか等、別の避難方法を考えておく必要があります。
こちらについては犬猫にも共通する防災対策かと思います。

災害が起こった時にペットも人も逃げ遅れることがないように今一度、平常時に防災や減災について考えて頂きたいと思います。

アウトドア×防災 TOPへ戻る

関連記事